妊娠診断・妊婦検診

予定月経が遅れていて妊娠の診断を希望の方、すでに妊娠が分かっている方はいつでも受診して下さい。正常妊娠、異常妊娠と経過を見させて頂きます。
妊娠初期から32週位までの妊婦健診をさせていただきます。当クリニックには分娩施設がございません。里帰り分娩する病院または分娩する病院までの距離が遠い、検診の時間的都合がつきにくい、体の調子がよくない、など患者さんのご要望に出来るだけ沿えるようにして妊婦検診させていただきます。
分娩される病院には紹介状を書かせていただきます。

不妊症

妊娠を目指すもなかなか妊娠に至らない方、これから妊娠を目指そうとする方を時期、段階に応じて検査、治療、アドバイスしていきます。不妊症の原因としては、女性側、男性側、原因不明とあり、不妊の検査はいろいろあります。当クリニックでは排卵日を狙ってのタイミング療法、漢方療法、排卵誘発剤(内服、注射)、人工受精(AIH)など患者さんの状態、ご希望に応じて行います。体外受精(IVF)は当クリニックでは行っていませんが、そろそろ妊娠したいなと思われたら一度受診してみて下さい。

不妊症の検査

基礎体温(BBT)

基礎体温の測定が不妊加療のベースとなります。婦人体温計で朝目覚めた時に床の中で、舌下で測定し表にグラフ化していきます。いろいろなことが分かりますので測定してみて下さい。子供さんがいて測れないとか、測定自体がストレスになる方がおられます。その時はご相談下さい。

ホルモン値検査

血液中のホルモン値を測定します。主に卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)、LH,FSH、やプロラクチン、テストステロンです。月経周期で女性ホルモン値は変化します。また甲状腺ホルモンや免疫抗体を測定します。

超音波検査(エコー)

卵巣に出来る卵胞の大きさを測定し、排卵の状態を見ます。子宮内膜の厚さ、筋腫や子宮の形、ポリープの有無を見て行きます。膣からの超音波であり痛みもなく簡単にできます。

子宮頚管粘液検査

排卵日ころには透明っぽいさらっとしたおりものが増えます。排卵期の一つの指標として見ていきます。

クラミジア検査、膣炎検査

クラミジア抗原検査、膣の細菌検査により子宮、卵巣、卵管の炎症を調べます。

子宮卵管造影検査(HSG)

子宮の中に造影剤を流して、子宮の形状、卵管の通過性を調べます。

精液検査

精液量や、顕微鏡を使っての精子の数、動きや奇形率を調べます。

不妊症の治療

1タイミング療法

排卵時期を、超音波で卵巣に出来る卵胞(卵子が入ってる袋)の大きさを計測します。他に頚管粘液の状態、子宮内膜の厚さ、基礎体温、今までの経過で排卵時期を予測して夫婦生活のタイミングを指示する方法です。

2内服薬による排卵誘発(クロミッド、レトロゾール、セキソビット)

クロミッド、レトロゾール、またはセキソビットを用いる方法があります。クロミッドは月経開始の5日目から5日間服用、レトロゾールは月経開始3日目から5日間服用、セキソビットは月経開始3日目から7日間服用するのが一般的です。排卵のある方でも用いることができ、排卵日を調整、黄体機能不全にも使用します。内服で簡便である排卵誘発法です。

3注射薬による排卵誘発(ゴナドトロピン療法)HMG-HCG療法

月経開始後3~7日目位からHMG製剤を注射していきます。量や回数は人それぞれです。超音波検査で卵胞の発育を計測し20mm位になったら注射をHCGに切り替え排卵にもっていくか、自然排卵を待ちます。

4内服薬と注射の併用による排卵誘発(クロミッド、レトロゾール、セキソビット、HMG-HCG療法)

クロミッド、レトロゾール、またはセキソビットを服用し、ある時期からHMG製剤の注射を併用し排卵を促す方法です。内服薬のみで卵胞発育、排卵や妊娠に至らない時に行います。同じように卵胞計測し成熟した時点で、HCGの注射に切り替え排卵にもっていくか、自然排卵を待ちます。

5黄体ホルモン補充療法

排卵後の黄体期が短い、黄体ホルモン値が低い黄体機能不全に対しての治療です。排卵後より黄体ホルモン(デュファストン、あるいはヒスロン)内服、またHCGの注射を行います。

6人工授精(AIH)

精液を洗浄・濃縮し子宮腔内に注入します。排卵誘発周期、または自然排卵周期での排卵時期に行います。精子の数が少なかったり、運動が良くなかったり、またタイミング療法をしても妊娠に至らない人などが対象となります。

7体外受精―胚移植(IVF―ET)

排卵誘発で成熟した卵胞を、膣からの超音波ガイド下で穿刺吸引し卵子を採取します。卵子と精子を受精させた受精卵を子宮内にもどす方法です。精子の数が少ない、運動率が悪くて受精できない場合は、1匹の精子を顕微鏡下で卵子に注入する顕微授精を行います。当クリニックでは体外受精は行っていませんが、必要な方はご紹介させて頂きます。

男女産み分け

SS研究会の方法により指導します。基礎体温をつけていただき月経の周期、排卵の状態をチェックすることが大切です。

男の子が欲しい場合はリンカルS錠を最低2ヶ月以上毎日食べて、その後に排卵日にグリーンゼリーを使って、こってりの夫婦生活をします。

女の子が欲しい場合は推定される排卵日の2日前にピンクゼリーを使って、あっさりの夫婦生活をします。

受診して頂ければ、タイミングや加療の必要性など詳しくお話させて頂きます。
リンカルS錠、グリーンゼリー、ピンクゼリーは当クリニックで取り扱っています。
男女産み分けの指導料として、別の料金は頂いておりません。

避妊相談(ピル、緊急避妊薬ノルレボ、リング)

避妊の方法として以下の方法が有ります。

  • 低容量ピル(経口避妊薬:OC)・・・避妊法の中で最も確実で安全性の高い避妊方法です。
    月経周期を28日とする方法で毎日服用する28日型と、3週間毎日服用し1週間休薬する21型の2種類あります。月経は月に1回起こります。避妊効果の他にOCのメリットとして月経周期が正しくなる、月経困難症が改善される、月経量が少なくなる、ニキビが改善される、月経日の調整ができるなど女性にとって非常に有用なことがあります。
  • 避妊リング(子宮内に挿入)・・・FD-1と、ミレーナ(黄体ホルモン付加)の2種類あります。
  • コンドーム
  • 避妊手術(卵管結紮術、精管結紮術)・・・手術方法になります。
  • 緊急避妊ピル(アフターピル)・・・性交後72時間以内にノルレボ錠1.5㎎を服用。
    常時おいていますので、すぐにその場で服用してもらいます。

以上の方法があります。飲み忘れがないのなら低容量ピル(OC)が99%以上の高い避妊効果があります。女性自らが毎日服用のみで行える安心な避妊法です。自分にあった避妊方法でパートナーと大切なコミュニケーションを取って下さい。

人工妊娠中絶

当クリニックでは妊娠11週までの患者さんで中絶が可能です。日帰りで行いますので入院はいりません。処置については詳しく説明させていただきます。